これまでPCゲームを買ったもののデスクに座ってプレイするのが億劫でセールの度に積みゲーが増えていました。
Steam謹製のUMPC「Steam Deck」を買ってから、どこでもプレイできるのようになったので積みゲーを消化できるように。
Steam Deckは搭載しているチップが少し古いので、最新のRyzen 7 6800Uが載ったUMPCが欲しくなり、新しくGPDから発売されたGPD WIN4を購入したのでファーストインプレッションを書いていこうと思います。
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GPD WIN4の外観やスペック
GPD WIN4はGPDが開発したWindows搭載のゲーミングUMPC。従来のPCとは違いゲーム機のような見た目のPCになります。
上記の画像がGPD WIN4です。SONYのPSPやPS VITAにそっくりな見た目。それらが現代に蘇ったようですね。
正面左にはジョイスティック、十字キー、指紋センサー、SELECTキーが配置。
正面右には、ABXYボタン、ジョイスティック、マウスコントロールボタン、STARTボタン、くぼみ部分にMENUボタンがあります。
左側面にはMicroSDカードスロット、マウス・ゲームパッド切り替えキー。
右側面にはBIOSリセットボタン。
側面下部にはUSB-C(USB3.2 Gen2)。
側面上部は左から3.5mmオーディオジャック、USB-A(USB3.2 Gen2)、USB4、音量ボタン、電源ボタンになります。端にはLRのトリガーキーが搭載。
背面にはカスタム可能なトリガーキーがあります。
ディスプレイを上にスライドするとキーボードが現れます。一般的なUS配列になっていて、変な配置になっていません。
PS VITA、Nintendo Switchと並べてみました。面積はちょうど中間といったところで、厚みはだいたい倍近くありますね。
項目 | スペック |
---|---|
製品名 | GPD WIN4 |
CPU | AMD Ryzen™ 7 6800Uプロセッサー |
コア/スレッド | 8 コア/16 スレッド |
最大ブースト・クロック | 4.70 GHz |
TDP | 28W |
グラフィックス | AMD Radeon™ 680M |
メモリ | 16GB / 32GB |
ストレージ | 1TB / 2TB |
バス仕様 | PCIe 4.0 × 4 |
転送プロトコル | NVMe 1.3 / 1.4 |
タッチパネル | 対応 |
スクリーンタイプ | 第 5 世代 Corning Gorilla Glass / H-IPS テクノロジー |
スクリーンサイズ | 6 インチ |
アスペクト比 | 16:9 |
画面解像度 | 1920×1080 / 1280×720 |
Wi-Fi 6 | IEEE 802.11 a/b/g/n/ac/ax |
Bluetooth | 5.2 |
インターフェース | USB4 ×1, USB 3.2 Gen 2 Type-C ×1, USB 3.2 Gen 2 Type-A ×1, 3.5mm オーディオジャック |
バッテリー容量 | 45.62Wh |
バッテリー駆動時間 | 処理の軽いゲームや作業:約10時間 |
本体重量 | 約598g |
本体サイズ | 約220mm × 92mm × 28 mm |
機体素材 | LG-DOW 121H 航空機用ABS / UL94-V0 / マグネシウム合金 |
本体カラー | マットブラック / ピュアホワイト |
スペックはこんな感じ。
発売時点でAMD最新のRyzen 7 6800Uを搭載。CPUにGPUが入っているAPUと呼ばれるチップになります。
デントオンラインショップで購入しました
GPD WIN4はいくつかの代理店で販売されていますが、僕はデントオンラインショップさんで予約購入しました。
- 保護フィルム光沢・非光沢が1枚ずつ
- クリーニングクロス
- 保護ケース
- 専用ドッキングステーション(32GBモデルのみ)
- メーカー保証1年+国内修理サポート
- 消耗部品半額クーポン
- 保護フィルム100円/枚(保証期間中)
デントオンラインショップさんの魅力は上記の付属品・特典が多かったところ。価格も他代理店よりも抑えられているので、これから買う人にオススメです。
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ファーストインプレッション
届いてから実際に7日ほど使ってみたファーストインプレッションになります。
コンパクトだけど強い
搭載しているチップがRyzen 7 6800Uが結構強い。
ベンチマークでおよそAppleのM2チップと同程度の性能。また、グラフィックはGeforce GTX 1050Ti程度になっています。
数年前のグラボにはなりますが、このNintendo Switch Liteほどの筐体に、その性能が入ってしまっているんです。
実際にゲームをプレイしてみたところ、結構重いGhorstwire: TokyoもTDP 28Wに設定し1920×1080のフルHDだと35〜50FPSほどで快適に遊べました。
ちなみにTDPは高いほどパワーが出るけど消費電力が大きくなる。逆に低いとパワーは抑えられて消費電力を少なくできます。
28Wのフルパワーだとバッテリーを消費しすぎるので、15Wにして1280×720のHD画質でプレイした方がバランスが良さそう。
その設定で38〜55FPSに間でプレイできました。HD画質ですが6インチのディスプレイなのでそこまで画質は低く感じませんね。
Steam DeckだとフルパワーのTDP15W、1280×720のHD画質で25〜45FPSだったので同じTDPでもGPD WIN4のが快適にプレイできますね。
TDPやファンの速度は純正ツールのMotion Assistant(プリインストールされている)から設定可能です。
もう少し深いグリップが欲しいかも
厚みがある分持ちやすさはあるけど、見た目に反して重量が598gと少し重たいのでグリップの深さが足りないかなと思いました。
手を浮かせてプレイするには短時間なら問題ないけど長時間はきつい。デスクに手を置いたり、肘を足についたりと支えが必要ですね。
スライドキーボード、マウスコントロールボタンが便利
ディスプレイの裏に隠されたスライドキーボードとマウスコントロールボタンがめちゃくちゃ便利。
GPD WIN4はタッチ操作に対応していますが、6インチと小さな画面なので指で操作するのはできなくもないけど結構難しい。
キーボードは文字入力もそうですが、キーボードショートカットが使えるので、コピー&ペーストとかやりやすいんですよね。
マウスコントロールボタンは表面をなぞってポインターを操作でき、押し込むと左クリックとして操作が可能です。
ボタンが大きくはないのでやりにくいかなと思っていましたが、使ってみると意外と悪くない。
キーボードやマウスコントロールボタンともに、タッチ操作ではし辛い状況でも別途キーボードやマウスを用意しなくても本体だけで完結するので助かります。
6インチは結構小さい
GPD WIN4は6インチのディスプレイで1920×1080の解像度。高精細でめちゃくちゃ綺麗なんですが、思っていたよりも小さいなといった印象です。
スケーリングで150〜175%にしないと文字が小さくて読めないかなと思います。
また、現状出くわしてはいませんが、ゲームもタイトルによってはフォントサイズが小さくて読み辛いものもあるかもしれません。
Nreal Airとの相性最高
ARグラスとの組み合わせが最高。自分が持っているのはNreal Airというもので、GPD WIN4はUSB-Cポートからケーブル1本で繋げられるので、手軽に130インチ フルHDのディスプレイが広がります。
実際に使ってみてGPD WIN4にNreal Airを使うだけで迫力のあるゲームプレイを楽しめました。GPD WIN4 589g + Nreal Air 79gの計668gほどのコンパクトさで、130インチのモニターを持ち運べるのすごくないですか。
ファンは結構うるさいけど熱は感じにくい
公式では「18W TDPで動作するデバイスのファンの音は無音」と謳われていますが、無音ではないというのが正直な感想。
コンパクトなファンを使っているため、3Dゲームなどの重たい処理をすれば結構うるさいなと感じました。3Dゲームなどはやっぱりパワーを使うので、その分ファンはうるさくなるので、イヤホンが必要になるなといった印象。
発熱はそこまで感じにくく、ほんのり右手側がぬるくなる程度です。夏場になれば注意が必要になるかと思いますが、コンパクトながらもしっかり冷やせています。
スリープからの復帰が安定しない
個体差なのかどうかは分からないですが、どうも長時間スリープしていると復帰にこける傾向があります。
ストレージがNVMe SSDで毎回電源オフにしても起動が早いのですが、モバイルゲーム機のようにゲーム中に中断したり再開したいので気になるところです。
Steam Deckに搭載されていたLinuxベースのSteam OSではスリープや復帰が安定していたので、できればGPD WIN4でもSteam OSを使いたい。
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まとめ
PSPやPS VITAで遊んできた世代だったので、それらが現代のテクノロジーで蘇ったGPD WIN4は買わざるを得なかった!
まだ使い始めですが、パワーがあるのにこのコンパクトさが非常に気に入っています。家の中でデスクに縛られずテーブルやソファで使ったり、ボディバッグに突っ込んで出先でも使えるのは気持ちいい。
正直高いですけど刺さる人には刺さるマシンだと思います。ぜひチェックしてみてください。
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